ツキノコグマを作るの巻


今年の夏ごろから、ツキノワグマを作りたくてウズウズしながら時間ができるのを待っていたら冬が来てしまった。

ツキノワグマの’月’にあこがれていて、どうやって作るか知りたくて、まずはlintukotoで販売しているツキノワグマキット「ピュリュ」を作ってみる。

この小さなツキノワグマ「ピュリュ」は意外にも複雑で、月の模様が入るだけで型紙は2枚→5枚になる。しかもとても縫いにくくて、慣れるまで時間がかかりそうだ。単にパッチワークすればいいと思っていたら、とんでもなかった。

(キットでは、3種類の糸で目の部分を刺繍するようなデザインだが、私はグラスビーズと白目をフェルトで作った。)


ツキノワグマ「ピュリュ」(体長17cm)


はて、どうしよう。

私が作りたいツキノワグマはもっと大きいし、ピュリュのイメージとは違う。しかも月が複雑で、いちから型紙を作るには、型紙デザインを勉強する必要がある。

月をもっと簡単に縫えないかと、型紙を切ったり貼ったりして方法を探ってみたが、埒が明かなかった。

そこでピュリュの型紙を約1.4倍ほどのサイズにしてみた。これで全長24cmぐらいのテディベアができそうだ。

顔と手足は今まで製作したクマたちの型紙を寄せ集めた。ジョイントが入る位置も自分なりに変えてみた。

未知の扉を開けるような感覚!ワクワクしてきたぞ。

憧れのツキノワグマが作れるかもしれない。そう思ったら興奮し、心が弾んだ。


新しいベアを作るにあたって、一応このシリーズ(になるのか?)の名前を付けた。

「ツキノコグマ」

これからヴァージョンアップしていくかもしれないし、このまま終わるかも。とにかく最初の一歩だ。ドキドキとワクワク感は完成するまで続いた。


そして出来上がった「ツキノコグマ」がこちら。

ツキノコグマ・Ver. I


目のサイズは普段より1mm小さくした。白目も入れる。

ぷっくりと膨らんだお腹。

腕は長め。

ゆるやかなカーブがあるセクシーな背中。

尻尾を付ける。


目を小さくしたのは生のクマに近づけたため。「きゃー、かわいい」というベアとは一線を画すか...。


きゃー、かわいい、も好き。

生クマに近づくのも好き。

「このクマ、何かいいんだよなぁ〜」はどんな形でも好き。

今は、Ver.IIを試作中。



それは小さなことでも構わなない。自分の創造(想像)が、自分の手によって形になっていくことに、大きな喜びを感じています。

’創造’とは自分の内面で起こる光のようなものです。一種の’ワクワク感’じゃないかと思います。一度は誰でもこういう感覚になったことがあるのではないでしょうか。

ワクワク感には2つあります。

ひとつは外側から入ってくるワクワク感。受動的なものです。

例えばレストランでおいしい料理を食べているとき。あるいは旅行に行くときの嬉しい気持ちとか、コンサートで演奏を聞いているときの高揚感です。プレゼントの箱を開けているときのワクワク感などもそうですね。外から受け取ったものに対してワクワクします。

もうひとつは自分の内側から湧き上がるワクワク感です。

与えられずとも、自分の中で起こるものです。こちらは能動的。底から湧き出るような感覚です。与えてもらったものでワクワクするのではなく、内側から自然に起こるものです。


漢字で表すなら、受動的は「楽しい」、能動的は「愉しい」。全く別の意味にとらえてもいいほど違います。

どちらのワクワクも幸せにつながりますが、内側からくるワクワク=愉しいは、長い目で見れば人生の指針となり、それは神さまのOKサインと私は思っていて、道を選ぶときの目安になります。ワクワク感がないコトや人に対しては、Noという答えなのです。


ワクワク感って正しい道となるのだなぁ。ひとりひとり正しい道は違うけれども。



ChikuChiku bear

かばんに入れて一緒に旅をしたり、不安な夜は寄り添い、いつも話を聞いてくれるかわいい相棒、テディベア。そんな’わたしのベア’を作るワークショップを運営しています。ワークショップのご案内や日程、人とベアのまつわる話などをブログ形式で綴っています。

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