2025.04.22 02:11ベア小話8 心 通わせる生きものこれまで、縁のある様々な事情を持つ方にテディベアを「お薬」として差し上げてきました。病気や精神的な苦痛など、人は皆、何かしらの痛みを持っているのかもしれません。「ペットロス」になってしまった岩手の友人のことは「ベア小話4」でご紹介しました。黒猫を亡くしてから眠れなくなってしまった...
2025.03.20 08:01ベア小話7 杏ちゃんの絵本以前、このサイト内のSTORYで「ベア小話1 小さな巨匠」と題して、須長げん君をご紹介しました。げん君とテディベアの物語はこちらでご紹介していますので、ご覧ください。今日はその妹さんのお話です。名前は杏(あん)ちゃん。絵本作家になるのが夢です。げん君にテディベアを差し上げてから1...
2025.02.24 07:08手が慣れるまでテディベア作りはどの部分を作っていても愉しい。作り手にとって製作のクライマックスはやっぱり顔づくりだろう。顔の表情がみんな違って、そこがワクワクする。やわらかい表情の子もいれば、真面目顔の子もいる。何度作っても難しい部位なのだけれど、ここがテディベア製作の面白さ。「ひとつの顔にひ...
2025.01.23 07:49ツキノコグマIIIサンボとノアこの冬の課題である「ツキノコグマ」を完成させることができたのは、つい先日のこと。先に作ったVer.IとIIの型紙を使わずに、マウノの型紙を参考に、新しく型紙を作った。ベア’顔’と’月’は1mm小さくした。それには私なりの理由があるのだけれど、ここでは説明は省略するけれ...
2024.12.23 02:01ツキノコグマを作るの巻今年の夏ごろから、ツキノワグマを作りたくてウズウズしながら時間ができるのを待っていたら冬が来てしまった。ツキノワグマの’月’にあこがれていて、どうやって作るか知りたくて、まずはlintukotoで販売しているツキノワグマキット「ピュリュ」を作ってみる。この小さなツキノワグマ「ピュ...
2024.12.11 07:28テディベア販売のことこの秋、MIHO MUSEUM(滋賀県)に納品させていただいたテディベアがSOLD OUTとなりました。ありがとうございました! 以前からstudio482+として、職人や作家に製作して頂いた台所道具(オリジナルの鉄フライパンやすり鉢、拙著など)をMIHO MUSEUMに納品して...
2024.10.28 08:06ベア小話6 ベアを作る理由昔からぬいぐるみには興味がなかった。あるきっかけで今、テディベア製作人として仕事をしているが、それまでテディベアを実際に見たことも触れたこともなかったし、まさか自分が、というのが正直な気持ちだ。ではなぜ、わたしはベアを作るのか。テディベア作家・利倉佳子さんとの出会いがきっかけで作...
2024.09.18 08:35手工芸であること手を動かしてモノを作ることは、たとえそれがどんなに小さいものであっても、その人にとっては宝であり、尊い行いであることには間違いがない。それによって心が平安になるのだ。’自分の世界’を日々、明るく照らす「光」に変換していくことが、生きる目的だと思うから。手芸、手工芸、手仕事.......
2024.07.19 01:38ベア小話 その5 オランダに行く!だいぶ前のこと、「素描料理の会」という少し変わった料理の会を、大阪のカフェ・ギャラリー「GULIGULI」で開催していたときだった。若い女性が怖じ怖じしながら入り口に立っていた。それが彼女との出会いだ。この会に参加する年齢層は様々だったが、40代〜50代ぐらいの女性が圧倒的に多か...
2024.06.25 01:51ベア小話 その4 猫と羊 そしてクマ彼女とは何年の付き合いになるだろう....。昔、東京に「種山ヶ原」という糸紡ぎの道具や織り機などを扱うお店があった。そこで彼女が働いていたときに出会い、仲良くなった。そのあと岩手県に移り住んだ彼女は、「はらっぱ羊」(カントリーヘッジ)を立ち上げ、ウールにまつわる仕事で生計を立てな...
2024.05.29 01:29ベアの顔作り テディベア製作で一番むずかしいのは「顔」作りです。綿の詰め方からはじまり口の刺繍まで、とにかく気を緩ませることなく手を動かすこと。少しでも気になったらやり過ごさずにもう一度やっていみることが大事だと思います。「ま、いいか」で作ればどんなモノでもその通りに出来上がってしまいますから...
2024.05.13 05:19ベア小話 その3 むくで純粋なことテディベアを製作しはじめたのはちょうど去年の今頃だっただろうか。この1年で25体のベアを製作した。その多くは養子として今、誰かと一緒にいる。誰かのためにテディベアを製作したい。去年、乳がんの再発が分かった時にとっさにそう思った。今回もガンは寛解するから大丈夫、とは思っていたけれど...