ベア小話7 杏ちゃんの絵本


以前、このサイト内のSTORYで「ベア小話1 小さな巨匠」と題して、須長げん君をご紹介しました。

げん君とテディベアの物語はこちらでご紹介していますので、ご覧ください。


今日はその妹さんのお話です。

名前は杏(あん)ちゃん。絵本作家になるのが夢です。

げん君にテディベアを差し上げてから1年経ってしまいましたが、やっと杏ちゃんにも今年の3月、テディベアを差し上げることが叶いました。


いつも「ちくちくベア」の会場として利用させていただいている北欧雑貨の店 lagomSUNAGA DESIGN)の代表である須長壇・みちよご夫妻との関わりから、息子さんのげん君と娘さんの杏ちゃんに出会い、ふたりにテディベアを贈呈するに至ったわけですが、ふたりがテディベアを手にしたときの、あの喜々とした姿が今も脳裏に焼き付いていて、思い出すたびに私を幸せにしてくれます。この宝ものは壊れたり、失うこともありません。記憶という名でずっと心の中を支えてくれる幸福です。


さて、テディベアを杏ちゃんに差し上げたそのあと、思いがけなく彼女からとても素敵な絵本が届きました!!ので、ご紹介したいと思います。


テディベアや人物が生き生きと描かれ、

温かさや喜びが表現されている。

読むたびに涙が出てくる....。

杏ちゃん、ありがとう。



杏ちゃんとルルこちゃんの物語


しばにさんは、森の中にすんでいます。

小さなくまさんと、大きなくまさんと、

だんなさんで、なかよくくらしていました。 


しあわせを分けてくれるくまさんを、

しばにさんは作ることにしました。



ちくちく心をこめて、

くまさんを作ります。


しばにさんがねたとき、

くまさんに心が入りました。



くまさんは言いました。

「わたし、あんちゃんの家に行くわ。」



しばにさんは、ハートのネックレスを付けてくれました。



くまさんは言いました。

「しらないばしょに行くのがこわいわ」

しばにさんは、

「大丈夫よ。あなたのお兄ちゃんのパックンがいるもの。」




パックンは、わるい想いを食べてくれるくまさんです。



あんちゃんの家につきました。

あんちゃんに会いました。

あんちゃんは、くまさんの名前を「ルルこ」にしました。



ルルこは、いつもあんちゃんにしあわせをくれます。



しばにさん、ありがとう。 

杏より

おわり


げん君 & パックン + 杏ちゃん & ルルこちゃん


ChikuChiku bear

かばんに入れて一緒に旅をしたり、不安な夜は寄り添い、いつも話を聞いてくれるかわいい相棒、テディベア。そんな’わたしのベア’を作るワークショップを運営しています。ワークショップのご案内や日程、人とベアのまつわる話などをブログ形式で綴っています。

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